動機

2002.03

わたしがシネサロンを応援する動機について書かねばなるまい。

無くなると困るから。これ一点につきる。

わたしの最近の娯楽は映画のみという状態で、近所の映画館が無くなるのは痛い。たとえ封切りの映画館でなくても存在するだけで安心するのだ。

そうかといって映画オタクや、映画グッズコレクターではない。そういう難しい事や面倒な事はわたしは嫌いだ。単なる「娯楽」としてその場で楽しめれば満足なのである。

まぁ、他にも理由はあるのだが、「無くなると困る」というのが根っこにある。

混雑する映画館は嫌いだ。映画一本観るために行列して、満員電車状態なんてとんでもない。遊びに来ているのにそんな苦痛を味わいたくない。それに、こんな時大地震が来たらまず助からないだろう等と心配するのはわたしだけではないはずだ。それだけでも精神衛生上、極めてよろしくない。

ところがシネサロンは大丈夫。なにせ1日の観客数が5人なんだもの。

座席の列の間はちょっと狭いが、小柄なわたしは苦ではない。シートのクッションもまあまあよろしい。シートの両隣りは空席で、両肘をひじ掛けに置いても嫌な顔をされる事もなくリラックスして映画を楽しめる。もちろん置引きもないだろう。

なにせ1日の観客数が5人なんだもの。

書いていて矛盾を感じなくもないのだが、空いている映画館が無くならないためには観客数を伸ばすしかないのだ。

希望はある。「映画のある街」を標榜する夕張市が唯一の映画館をなくす訳には行かないだろうという、あわーい希望が。

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幹事長ゆいまる