はじめてのシネサロン その弐

2002.03

ががぁぁぁん、チケット売り場に売り子さんが居ない。

むむむ、なんか嫌ーな予感がしてきた。

しばらく無人のチケット売場に棒立ちになっていると、ごそごそと音がしてどこからかおじさんが現れてチケット売場に配置した。

幹事長「あ、お、大人一枚」

おじさん「えっ?大人?、はいはい。一枚千三百円ね」

「えっ、大人?」とは・・。まさかおじさんはわたしの事を大人と認識できなかったのだろうか。

幹事長「(へぇ、安いな)えっとパンフレット置いてないですか」

おじさん「パンフレットは置いてないけど、コレならあるよ」

幹事長「???」

う、辛いな。映画を観るとパンフ欲しくなっちゃうんだよな。でコレってなによっ。

おじさん「映画のポスターだよ」

幹事長「いただけるんですか」

おじさん「はいどーぞ」

幹事長「あ、どもありがとう。(うわぁー。ラッキー!ロハよっ。)あの、もう入って良いのですか」

おじさん「はい、どーぞ」

わたしは重いドアを開けた。

目次へ<<★★★★★>>次へ


幹事長ゆいまる