水無月キャンプ  

日程:030617-20
目的地:北竜>稚内>紋別>士別 ”水無月キャンプ”

「8月はおそらくお客様も多くなるだろう」と予測されるため、遠出するなら今のうち、ということで今回は3連休をいただいて一路北へ。全体に天候に恵まれて、とはいえなかったがひどく降られたわけでもなく、良好なキャンプ行だったと言っていいだろう。

ただ、色んな面で考えさせられることも少なくない遠征でもあった。今回は連泊遠出ということもあって幹事長とは最終泊地の士別で合流することとし、おおむね単独行となった。

0617 私くし、生まれも育ちも・・・

トランク

トランクに詰め込まれたのは希望か!?

かねてから夕張の地元でご愛顧くださっているお客様から、古〜いトランクをいただいた。もともと単車に箱を積むのには抵抗感を持っていたが、これなら旅情もたっぷり、容量もたっぷり。

ベッド始め、鉄鍋もストーブもテーブルもすっぽり収納。幅は80cmくらいあるんだけど、走り出したら気にならない。今回は寅さん(あるいは笑ウせぇるすまん)スタイルでGo!

出発前

第一拠点、北竜へ

金毘羅公園ひとりぼっち

一人占め、つか、独りぼっち

17日は早めに店を閉めて、翌日の負担を減らすため北竜まで進出。18時くらいに出発して、20時くらいに投泊地の金毘羅公園に着。暗くなってからの設営がメンドイかった。

近所のスーパーは閉まっていたので、なんとか開いていた商店でドライバナナとドラ焼き、アップルワインを買って飲む。〜独りテントで飲む酒は〜♪ わびしい。夜中まで鳥がクケクケ鳴いてるし。おじさんが一人、クワガタ採りをしてた。

0618 すずらんの里

明日萌駅

もえがおるどー

北竜からR233で留萌へ抜け、海を目指す。途中、NHKの朝ドラ「すずらん」の舞台セットのある町、エビシマに立ち寄る。NHK朝ドラは割りと押さえている方だが、すずらんは正直言ってヒロインがあんまり好きくないので見てなかった。が、朝ドラ参り、ということで一応、ね。

駅のホームを歩いてて駅構内を覗いてみると、マネキンがいてたまげた。マジ、たまげた。北海道の観光施設って何故かマネキンが多いよなあ。単車を置いてるところにカラスが寄ってきてたけど、「悪いね、何も食い物は持ってないよ」 ちょっと茫漠とした気持ちになる観光地だった。

明日萌マネキン

R232留萌より一路北上

風力発電

人工建造物と自然の狭間

サロベツ原野
風来旅団

海沿いを北上するも、天候は北へ行くほど湿度が高くなる。ライダー聖地のひとつ、オロロンラインも霧の中。途中”旅団”つながり、ということで、初山別のライダーハウス風来旅団さんを表敬訪問。浜崎の母さんとミサキちゃんが迎えてくれる。

途上に聳える風力発電塔は、人類の英知を感じさせる絶景だが、未来少年コナンに出てくるインダストリアを想起させる奇観でもある。この発電塔、将来的には稚内まで延々と続くことになるそうな。

その一方でサロベツ原野では自然を守れ、と。。。風力発電自体は自然エネルギー利用ということで矛盾はしないが、風景的なギャップはとても大きい。

北端の市街、稚内へ

稚内無事カエル

何故かしらエキセントリック

オロロンライン(道道106)入り口の天塩(てしお)で道の駅スタンプラリーに参加。以降、行動指針の大きな拠りどころとなる。

オロロンラインも終点稚内が近づくと天気もよくなってくる。市内に入って最初の町では”無事カエル”と”とらとらしまのとらじろう”が出迎えてくれる。北海道のこういった造形物ってエキセントリック…。よく言えば「沸きあがる市民の力」みたいなのを感じなくもない。

ノシャップ岬を回って稚内森林公園を投泊候補とするも雲の中。ロケーションがすぐれないので兜沼まで南下。

ノシャップ岬

兜沼、風雲急!

食のコクピット

名づけて”食のコクピット”

兜沼キャンプ場は風呂もついてることだし、昨日暑かったから今日はスッキリしよう♪」と考え着いてみたら風呂ボイラー故障。しかも最近ではゴミも持ち帰りになったそうな。「うわわーん、ゴミ捨てられると思って稚内で五合ビンの酒買っちゃったんです〜」と、泣きついても取り付くシマなし。

仕方なくオートサイトのシャワーで汗を流して、焼肉食ってフテ寝。ここから先約400km、五合ビンとともに走ることに。夜は夜とて風強く、風の音で目が覚めたりした。

0619 スタンプラリイスト、南下行

紋別カニ爪

そそり立つカニ爪

「スタンプラリー、幹事長が何か楽しそうにしているぞ」と試しにハンコを初めて押してみたのが昨日の天塩。それがもう、テントの中で地図を調べているうち「いかに効率的にハンコを押すか」ばかり考えるようになった自分がそこにいた。

宗谷岬を訪れるのもそこそこに、後はサルフツ公園>岡島>おうむ>おこっぺ>オホーツク紋別>滝之上>にしおこっぺ、と一気押しだ。

写真のカニ爪はオホーツク紋別にて。何でも四季を通じてライトアップしてるらしい。このカニ爪を!? 「例によってエキセントリック」

…天気よろしく、怒涛の走行。スライドするツアラーへの挨拶は、今年の旬「ゲッツ!」でキメ!!

宗谷岬

士別で合流

集合写真

サッカーの試合前の気合写真…風

西興部>名寄の間、下川では気温29.4℃を表示。一足先に夏をイタダキ! という感じだ。

士別市のつくも水郷公園キャンプ場にて幹事長と兵隊まめたん、そして恵庭のたぬさんと合流。サイトは無料。風呂は温泉じゃないけど、¥300とありがたいお値段。ここもまたゴミ持ち帰り指定。なひー、またかよ。

個人的にコンビニとかで捨てるのって、高速PAとかで粗大ゴミ捨てるのと大差ないような気がして気が引けるんよねー。仕方ないので、幹事長に持って帰ってもらうことにした。

道の駅といい、キャンプ場といい、ゴミ持ち帰りが最近多いよなあ。無料キャンプ場ならわかるけど、道の駅の自販機とか矛盾してないか??

タープ下犬

0620 ソーカツ ソーカツ

スパイクタイヤ

無理な要求?

写真は芦別道の駅で見つけた「スパイクタイヤを履かせろ!」という強引な要求の街宣車(?)。さすがにここまで強引なことを言うつもりはないが、今回のキャンプ行ではゴミの処理に大きなストレスを感じた。

曰く「持ち帰るのがオトナだろ」というのも反論はないし、「コンビニでポイ、でいーじゃん」というのも否定はしない。

でもさ、クルマならいざ知らず、単車でゴミ積んでたらカラスが寄ってくるし、ともすれば虫まで湧きだすし。だからといって、五合ビンとかワインボトルをコンビニで捨ててる姿はクールじゃない。後ろ暗い気持ちにならず、米つきバッタみたいに頭を下げることなくゴミを捨てたい!! 

…ここはひとつセイコマさんに相談してみよう、ということで「北海道ロングツアラーのゴミ、引き受けてもらえんですか?」という嘆願企画書を提出。以降、動向ご報告いたします。

なお、今回のキャンプでは大きな商品テストはなかったが、ガソリンストーブやオイルランタンなど、液体燃料系の火器がゴミ減量に役立ったことをご報告し、今回のレポートの〆とさせていただく次第です。


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團長かねやんe-mail:ryodan@kaisoku.org